さぁ、酒造りが始まる秋だ!
本年度は来年に向けて新しい酒質設計をはじめようと思う。
たぶん実際に発売に漕ぎ着けるかどうかはわからない。
もしかすると数年かかるかもしれない。いや10年、20年かかるかもしれない。
なぜなら、それが「酒」だからだ。
そして、
「酒質設計」とはそういうものだからだ。
さらに、
「酒質設計」は最低でも5年の年月を経て「型」となる。
「型」まで辿り着ければひと段落か?
いやいや、それだけで済むなら話が早い。
超越する酒を創るには、原料も大切だ。
なぜなら「酒質設計」は原料に左右されるからだ。
その原料があり、そのための「酒質設計」となる。
実は一番時間も労力も頭数もかかるのがこの原料だ。
原料がキマって初めて「酒質設計」の本領発揮であるが、
実はこの原料に十数年は向き合わねばならぬだろう。
なので、
『真に超越した酒』は最短で2035年を待たなければならないだろうが、
一方『超越した酒』の方はというと、現在入手可能な原料をベースに「酒質設計」をしていくことは可能だろう。
そして『真に超越した酒』を目指す前の土台となる試験的な試みになるだろうが、しかし今季から目指す『超越した酒』でさえ、テイスティングした人の酒の常識を破壊するぐらいは楽勝だろうが、しかしそれだけでは十分ではない。
さて、ここで『真に超越した酒』と『超越した酒』の差とは一体なんだろうか?
『真に超越した酒』とは、
『循環し共鳴し合う森羅万象のリズムとの一体化』へと陶酔の中で飲み手を導く酒。
『超越した酒』とは、
その時代の人間にとっては確かに超越した酒であり、酒の常識を破壊する酒だ。
取り敢えず今季からは『超越した酒』の「酒質設計」再開ではあるが、
ゆくゆくは『真に超越した酒』に進む前の『原型』となるだろう。
そしてその『型』とは、未来の造り手たちが目指す『型』に成長してゆくことだろう。